CloudStack3.0も簡単かなと思い
試してみた..のだけど
変な所で引っかかって
やっとこさうまくいった。
※4.0はこちら
使ったUbuntu Serverは10.04LTS。
構成は以下の図の通り。
プロクシ環境下で頑張ったのだけど
テンプレート取得のところあたりや
セカンダリストレージができあがったところで
テンプレート取得時のエラーが厄介だったので
Buffalo製家庭用ルータを使用して
プロクシ経由でインターネット接続しない環境で行った。
WZR-HP-G450Hは
WAN側はDHCPで受けてくれるので
インタネットリーチャブルなセグメントへ
つないでおけばよいし、
LAN側は192.168.11.0/24セグメントの
192.168.11.2~65までをDHCP提供しているので
固定IPアドレスとして
192.168.11.100を管理サーバへ
192.168.11.101をホスト(Computing Node)へ割り当て
ポッドIP範囲を192.168.11.100~120、
プライベートネットワーク範囲を192.168.11.121~250として
インストールを行った。
なお管理サーバは
管理コンソール操作用PC上のVMware Playerで
NICを物理ネットワークへ接続するブリッジで
仮想マシンを作って対応した。
以下、ほぼ一挙手一投足を1行にして
記述した操作手順である。
操作用PC上には
VMwarePlayerとUbuntu ServerのISOイメージが
予め用意されているとする。
#DVDにも焼いておく
VMware PlayerがインストールされているPCは
予め
CloudStack-3.0.0-1-ubuntu10.04.tar.gz
をダウンロードして
Apacheをインストールして、HTTP経由で上記ファイルを取得できるように
しておくこと。
以下説明内では http://*****/CloudStack-3.0.0-1-ubuntu10.04.tar.gz と
表現しているので、適当に修正して下さい
1. Management Server インストール
1.1 VMware Player 仮想マシン構築
※管理コンソール操作用PCにて作業
- VMware Player起動
- 新規仮想マシンの作成
- 後でOSをインストール
- Linux
- Ubuntu 64ビット
- Cloud Stack 3.0 Management Server
- 場所は適当
- 次へ
- 20.0GB
- 仮想ディスクを複数のファイルに分割
- 次へ
- ハードウェアをカスタマイズ
- 新規CD/DVD(IDE)
- ISOイメージファイルを使用する
- ファイルパスを指定
- ネットワークアダプタ
- ブリッジ:物理ネットワークに直接接続
- 閉じる
- 仮想マシンの再生
1.2 OSインストール
- 日本語
- ~Ubuntu Serverをインストール
- IBM ThinkPad R60/T60/R61/T61
- Japan
- Japan - Kana
- Alt + Shift
- 戻る
- ネットワークを手動で設定
- 192.168.11.100
- 255.255.255.0
- 192.168.11.1
- 8.8.8.8
- tomoko
- 空欄で次へ
- ガイド - ディスク全体を使い LVM をセットアップする
- SCSI (0,0,0) (sda) - 21.5 GB VMware, VMware Virtual S
- はい
- 21.2 GB
- はい
- Cloud Administrator
- cloud
- password
- password
- はい
- いいえ
- 空欄で次へ
- 自動的にセキュリティアップデートを更新する
- 続ける
- はい
※VMware Playerのメニュー操作
- 仮想マシン>仮想マシンの設定
- CD/DVD(IDE)
- 物理ドライブを使用する
- OK
※仮想マシン上に戻る
- 続ける
- cloud
- password
- sudo -s
- export LANG=C
- aptitude update && aptitude -y upgrade
- aptitude -y install gcc binutils cpp make psmisc
- cd /tmp
- ツールのインストール(VMware Player下の方にボタンが表示されている)
- mount /dev/cdrom /mnt
- tar xvfz /mnt/VMwareTools-8.8.2-590212.tar.gz
- cd vmare-tools-distrib
- ./vmare-install.pl
- Enterキー×13
- no
- Enterキー×8
※VMware Player下段のツール導入メッセージが消える
- cd
- vi /etc/sysctl.conf
(最終行に1行追加)
net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1
- sysctl -p
- aptitude -y install sysv-rc-conf nfs-common ssh
- vi /etc/hosts
(以下の1行を追加)
160.14.101.101 fortuneteller
1.3 CloudStack管理サーバインストール
- cd
- wget http://*****/CloudStack-3.0.0-1-ubuntu10.04.tar.gz
- tar xvfz CloudStack-3.0.0-1-ubuntu10.04.tar.gz
- cd CloudStack-3.0.0-1-ubuntu10.04
- ./install.sh
- M
- Y
- Yes
- ./install.sh
- D ← Install the database server
- Y
- password
- password
- cloud-setup-databases cloud:password@localhost --deploy-as=root:password
- cloud-setup-management
※まだ管理サーバインストール完了していないが
セカンダリストレージが出来るまで一旦ここまでで保留する
2. ホストのインストール
2.1 OSインストール
※ホスト用PCにDVDを差し起動
- 日本語
- ~Ubuntu Serverをインストール
- Happy Hacking Keynboard
- Japan
- Japan - Kana
- Alt + Shift
- 戻る
- ネットワークを手動で設定
- 192.168.11.101
- 255.255.255.0
- 192.168.11.1
- 8.8.8.8
- fortuneteller
- 空欄で次へ
- ガイド - ディスク全体を使い LVM をセットアップする
- SCSI (0,0,0) (sda) - 500.1 GB ATA Hitachi HDS72105
- はい ←前にOSが入っていた場合
- はい
- 499.8 GB
- はい
- Host Administrator
- host
- password
- password
- はい
- いいえ
- 空欄で次へ
- 自動的にセキュリティアップデートを更新する
- 続ける
- はい
※DVD取り出し
- 続ける
- host
- password
- sudo -s
- export LANG=C
- aptitude update && aptitude -y upgrade
- aptitude -y install ssh sysv-rc-conf nfs-kernel-server
- vi /etc/sysctl.conf
(最終行に1行追加)
net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1
- sysctl -p
- mkdir -p /export/primary
- mkdir -p /export/secondary
- vi /etc/exports
(以下の1行を追加)
/export *(rw,async,no_root_squash,no_subtree_check)
- exportfs -a
- service nfs-kernel-server restart
- vi /etc/hosts
(以下の1行を追加)
192.168.11.100 tomoko
- vi /etc/modprobe.d/nfs_lockd.conf
(新規作成以下の1行追加)
options lockd nlm_udpport=32769 nlm_tcpport=32803
- vi /etc/default/nfs-kernel-server
(修正前)
RPCMOUNTDOPTS=--manage-gids
(修正後)
RCPMOUNTDOPTS="--port 892"
- vi /etc/default/nfs-common
(修正前)
STATDOPTS=
(修正後)
STATDOPTS="--port 662 --outgoing-port 2020"
- reboot
※再起動
- host
- password
- sudo su -
- password
- export LANG=C
- rpcinfo -p
※portmap,status,nfsのport番号をメモ
- ufw allow 111 ←portmapのポート番号
- ufw allow 662 ←statusのポート番号
- ufw allow 32769/udp
- ufw allow 32803/tcp
- ufw allow 2049/tcp ←nfsのポート番号
- ufw allow 892
- aptitude -y install kvm qemu-kvm libvirt-bin virtinst bridge-utils
- vi /etc/libvirt/qemu.conf
(修正前)
# vnc_listen = "0.0.0.0"
(修正後)
vnc_listen = "0.0.0.0"
- reboot
※再起動
- cloud
- password
- sudo -s
- export LANG=C
- passwd root
※rootにパスワードを設定する
- password
- password
- cd
- wget http://*******/CloudStack-3.0.0-1-ubuntu10.04.tar.gz
- tar xvfz CloudStack-3.0.0-1-ubuntu10.04.tar.gz
※CloudStackエージェントのインストールの前に先にセカンダリストレージ上
にテンプレートを落とす作業を行う。
3. Management Server インストール(続き)
3.1 テンプレートのダウンロード
- mount 192.168.11.101:/export/secondary /mnt
- /usr/lib64/cloud/agent/scripts/storage/secondary/cloud-install-sys-tmpl -m /mnt -u http://download.cloud.com/templates/acton/acton-systemvm-02062012.qcow2.bz2 -h kvm -F
※プロクシ環境下の場合wget同様環境変数http_proxyを設定する
- umount /mnt
- service cloud-management restart
- tail -f /var/log/cloud/management/management-server.log
※上記は必須ではないが、以降のインストール中のエラーを目視チェックするため
3.2 管理コンソールのセットアップ
※管理コンソール操作用PCでブラウザ起動
- http://192.168.11.100:8080/client を開く
- admin
- password
- ドメインは空欄
- Log On
- 基本インストールを続行する
- password
- password
- 保存して続行
- OK
- test_zone
- 8.8.8.8
- 8.8.4.4
- 8.8.8.8
- 8.8.4.4
- 続行
- OK
- test_pod
- 192.168.11.1
- 255.255.255.0
- 192.168.11.100 - 192.168.11.120
- 続行
- 160.14.101.254
- 255.255.255.0
- 192.168.11.121 - 192.168.11.250
- 続行
- OK
- KVM
- test_cluster
- 続行
- OK
- 192.168.11.101
- root
- password
- 続行
- OK
- test_prime
- NFS
- 192.168.11.101
- /export/primary
- 続行
- OK
- 192.168.11.101
- /export/secondary
- 続行
3.3 ホストへAgentをインストールする
※ホストをインストールするPCへもどる(rootでログオンした状態)
- cd
- cd CloudStack-3.0.0-1-ubuntu10.04
- ./install.sh
※インストーラのプロンプト表示
- A ← Install the Agent
- Y
- Yes
3.4 管理コンソールのセットアップ(続き)
※管理コンソール操作用PCのブラウザへ戻る
- 起動
※「クラウドを構築しています..」が表示される
3.5 ホストへAgentをインストールする(続き)
※ホストをインストールするPCへもどる(rootでログオンした状態)
cloud-setup-agentを管理コンソールで
「ゲストトラフィックを構成しています」が作業中までに完了させる
- cloud-setup-agent
- tomoko
- 1
- 1
- 1
- Enterキー
※ここまで「ゲストトラフィックを構成しています」が作業中までに完了させる
- service cloud-agent status
※なぜかかならず落ちるが、管理コンソール上で「ホストを追加しています」が
作業中の間に起動していないといけない
このため以下のコマンドを「プライマリストレージを作成しています」が
作業開始になるまで連投する
- service cloud-agent start (2回目以降は上ボタン→Enterキーで連投)
※「プライマリストレージを作成しています」と出たらやめる
※私同様VMware Player上にManagement Serverを構築している人で、
(例えばテンプレートのダウンロードなどで)処理がなかなか先に進まない場合、
もしかしたらアンチウィルスのせいかもしれません。
私はSymantec Endpoint Protectionのネットワーク脅威防止機能が
ルータの通信が怪しいと判断し、LAN側IPアドレスからの通信を10分がっつり
止めているためセットアッププロセスが10分後解除されても継続されず先に
進まないままになってしまいました(右下にバルーンでメッセージがちょこっとでて
すぐ消えてしまうので、気づくのが遅かった...)。
セットアップの最後の「起動」ボタンを押す前にネットワーク脅威防止を一時的に
オフにしたらすんなりセットアップが完了しました。
もし同じ問題にあたった方で私と同じ方法を試そうという方は、
なにぶんセキュリティ機能の停止なので、くれぐれも各自の責任のもとおこなってください。
- service cloud-agent status
※runningを確認
3.6 管理コンソールのセットアップ(続き2)
※管理コンソール操作用PCのブラウザへ戻る
※成功すると「クラウドがセットアップされました」と表示
- 起動
※本当の管理コンソール画面にかわる
3.7 テンプレートのダウンロード
※ホスト上にもどる
- reboot
※管理サーバ上に戻る
- reboot
※両方起動したら管理コンソール操作用PCに戻り
- 表示中の管理コンソールタブを閉じる
- http://192.168.11.100:8080/clientを開く(開き直す)
- admin
- password
- ドメインは空欄
- 日本語
- LogOn
※管理コンソール画面が表示される
- テンプレート
- 名前欄のCent OS5.5(64-bit) no GUI(KVM)をクリック
- 状態欄が「Download Complete」になるまで更新ボタンを押す
※結構かかる
4. 動作テスト(インスタンス作成)
- インスタンス
- +インスタンスの追加
- test_zone
- テンプレート
- 次へ
- おすすめ「CentOS 5.5(64-bit) no GUI (KVM)」
- 次へ
- Small Instance
- 次へ
- Small
- 次へ
- 次へ
- 名前(オプション):test_inst
- グループへの追加(オプション)空欄
- VMの起動
※しばらくすると画面上部の通知の数字が上がる
クリックしてCleated VMしていることを確認
- インスタンス
- 表示名test_instをクリック
- 詳細の「_>」ボタンを押す
※コンソールが表示されることを確認する
以上
結局cloud-agentインスタンスが
管理コンソールのセットアップ中に動いていないと
失敗してしまうようなので
うまくタイミングを合わせて起動させておく必要があるようだ。
ひょっとして上記方法でなくもっとスマートな方法があれば
ぜひコメント欄にて教えて下さい。
参考リンク:
CloudStack3.0.0QuickInstallGuide(日本語)
cloud.comが提供している英語版ガイドの日本語訳。
まず最初にこれを読んでください。
RHEL中心でUbuntuの記述がない、
こまかいところが色々省略されているなどで
初心者はこれだけでは理解出来ないかも。
CloudStack3.0.0AdminGuide(日本語)
こちらはインストール後に
ゾーン、ポッドや難解なネットワークオファリングなど
の概要説明があります。
ネットワークあたりは難しい。
パブリックネットワークとかゲストネットワークとか
迷彩がかっていてインフラ素人にはわかりにくい部分もあります。
ただゾーン、ポッド、クラスタの考え方と
基本、拡張ネットワークの違いくらいはこれを
読んで知っておくべきとおもいます。
LDAP連携の話も"簡単に"書かれてますね。
まだ試してないけど..
cloud.comのガイドでは不足だったので、
以下のブログやWikiを参考にしました。
yamasaki0's diaryCloudStack 3.0 のインストール その1
ここをベースにセットアップしました。
技術力がないので、
途中から端折られているのでそこを埋めるのが大変だった
CloudStack/インストール方法
ここは2.1をインストールする場合に役立つページ。
2 件のコメント:
「yamasaki0's diaryCloudStack 3.0 のインストール その1」の者です。
説明不足ですみませんでした。 端折られていて困った場所などを教えて頂けますと助かります。
前回のCloudStack2.1の投稿を参考にさせてもらいました。とても参考になる情報ありがとうございました。
これは参考にさせていただいた方から..恐縮です。
EucalyptusやOpenStackかなにかで
経験しておけばよかったのですが
なにぶん不勉強で申し訳ありません。
不明点などがありましたら
コメントにて質問させて頂きます。
ありがとうございました。
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