Translate

2015年4月27日月曜日

Intel Edison をセットアップしてLチカまで持っていく




IoTの波に巻き込まれてしまい、
Arduinoをはじめることになった。

..が、Arduinoでは盾(シールド)を装備しないと
BLEやWiFiが使えない..

で、どうせやるならIntel Edison Kit for Arduinoでやれば
Arduino開発環境でできるみたいだし
WiFiも使えるかもしれない..
..ということではじめることにした。

1. 必要なもの


  • インターネットに繋がるPC(使ったのはWindows7)
  • 7z形式展開ツール、PCにインストールしておくこと
  • PuTTY.exeをダウンロードし、適当な場所へ置く
  • Intel Edison Kit for Arduino

  • USBケーブル(USB2.0 Aオス - Micro B)×2


道具としてはラジオペンチがあると便利。

あとUSBケーブル2本ない場合は、別途電源を用意する必要がある。1本だと電源不足でEdison上のLinuxが一向に起動しない。電源が足りている場合はIntel Edisonボードの近くの緑LEDが点灯する。


PC、ラジペン、ACアダプタもふくめて全部Amazonで揃ってしまういい時代になった。IoTする場合電子工作パーツも適宜必要になるが、こっちはSWITCH SIENCEや秋月電子なりのサイトで入手可能だ。


2. Edisonのとりつけ


Intel Edison Kit for Arduinoは、SDサイズくらいのEdisonボード本体と、Arduino UNOより一回りちょっと大きいArduinoボードの2つが入っている。
この2つをネジで貼りあわせて、あたかもArduinoのように開発するのだけど、一応何かあるたびにネジ開けるのめんどくさい。なので、EdisonボードとArduinoボードのオモテウラ、を写真でパチパチとっておく。

「Intel Edison What will you make?」側が表なのでこのラベルとArduinoボード側のラベルの文字が同じ向きをするように貼り合わせる。ラベルではない部分を押して、Arduino側のボードに押し込む(最後くいっと差し込まれた感があるまで押しこむ)。

そしてネジの小袋から、一番小さいネジとナット2組とりだし、上側がナットになるようにネジをしめる。


3. デバイスドライバなどのダウンロード


PCに接続する前にデバイスドライバをインストールする。

3.1. FTDI ドライバ

ブラウザで http://www.ftdichip.com/Drivers/VCP.htm を開き、使っているOSのドライバリンクを選択する。
私はWindows7なのでWindowsのsetup executableリンクを押してダウンロードした。
ダウンロードしたファイルを右クリックして、プロパティを開き、全般>ブロックの解除を選択しておくと、保護プログラムに邪魔されなくなるのでやっておく。
あとはダブルクリックして実行し、すべてそのままインストールウィザードを素直に進めれば良い。


3.2. Intel Edison ドライバ

ブラウザで http://www.intel.com/support/edison/sb/CS-035180.htm を開き、Driver softwareのWindows Standalone Driverをダウンロードする。たぶん64bitの方も動くと思うのだが、参考にしたサイトがこっちを選んでいたので、素直に従った。
こちらも、右クリックして、プロパティを開き、全般>ブロックの解除を選択しておく。同様にダブルクリックしてインストールするのだけど、EndPointが邪魔しているようで、インストールに少しだけ時間がかかった。

3.3. Linuxイメージ

同じサイトでIntel Edison上に展開するためのLinuxイメージもダウンロードする。
ブラウザで http://www.intel.com/support/edison/sb/CS-035180.htm を開き、Intel Edison Linux firmware and operating system imageのYocto complete image(もしかしたら名称は変わるかもしれない)リンクを踏んでダウンロードする。
このイメージが7zなので7z展開可能なツールが必要となる。とりあえず適当な場所におき、プロパティを開き、全般>ブロックの解除を選択しておく。

3.4. Arduino IDE

またまた同じサイトにArduino開発ツールをダウンロードできるので、おとしておく。
ブラウザで http://www.intel.com/support/edison/sb/CS-035180.htm を開き、Intel Arduino IDE からOSに合ったリンクを踏む。
このIDEはArduinoのものと全くUIが同じで、Intel Edisonに対応させたものらしい。インストーラ型ではないので、圧縮ファイルを適当な場所に置く。展開前にプロパティを開き、全般>ブロックの解除を選択しておく。そのあと展開してフォルダを適当な場所に移動する。

4. セットアップ

4.1. ドライバの動作確認

USBケーブルを2本とも同じPCへつなぎ、Arduinoボード右下のUSB Bポートにそれぞれつなぐ。
ドライバセットアップがエラーで終わった場合、コントロールパネルのデバイスマネージャを開いてエラーになっているドライバを右クリックして、ドライバの再インストールをおこなう。

おそらく再起動を要求してくるのでシャットダウンして、一旦USB接続を2本ともはずして、起動し、起動完了したら再度USBケーブルを2本とも接続する。

4.2. Yocto complate imageのコピー

接続したままエクスプローラを開いて、Edisonのラベルのあるディレクトリがマウントされていることを確認したら、先ほどダウンロードしたYocto complete imageを展開し、このドライブへ格納する。

4.3. PuTTY.exeによるファームウェア更新

次にコントロールパネルのデバイスマネージャを開き、ポート>Intel Edison Virtual Com Portとポート>USB Serial Portの横に書かれたCOM番号をメモする。
PuTTY.exeを起動する。
Connection TypeをSerialをチェック。
Serial lineのCOM番号を先ほどメモしたUSB Serial PortのCOM番号に変更する。
Speed欄は115200と入力する。
Openボタンを押す
Enterキーを何度かクリックすると、Linuxのログインプロンプトが表示される。
rootでログインする(パスワードなし)。
reboot otaを実行してファームウェアを更新する。
再度プロンプトがでたらPuTTYを終了する。

5. Lチカ実行

5.1 Arduino IDEの設定

PC上のArduino IDEインストール先フォルダのarduino.exeを起動する。
ファイル>環境設定を選択し、参照を押してプログラムのワークディレクトリを指定する(変更しなくても良い)。
ツール>ボード>Intel(R) Edisonを選択する。
ツール>ポート>COM?(Intel Edison Virtual Com PortのCOM番号を指定)を選択する。

5.2 BLink実行

ファイル>スケッチの例>01.Basics>Blinkを選択する。
新しい画面があがるはずなのでその画面左上の右矢印アコンを押す。
コンパイルし、イメージがボード側に格納され、実行されると、電源確認用LEDの近くのLEDが点滅する。

6. Lチカ停止

実は、Arduinoボード側でプログラムを消すことはできない。なにもしないプログラムをボード側に流し込まなくてはならない。
ファイル>スケッチの例>01.Basics>BareMinimumを選択する。
新しい画面があがるはずなのでその画面左上の右矢印アコンを押す。
コンパイルし、イメージがボード側に格納され、実行されると、電源確認用LEDの近くのLEDが消灯する。

--------
簡単だったのだが、1点電源不足だけはまってしまった。
ケーブル2本ない人は結構はまるんじゃなかろうか..




0 件のコメント:

既存アプリケーションをK8s上でコンテナ化して動かす場合の設計注意事項メモ

既存アプリをK8sなどのコンテナにして動かすには、どこを注意すればいいか..ちょっと調べたときの注意事項をメモにした。   1. The Twelve Factors (日本語訳からの転記) コードベース   バージョン管理されている1つのコードベースと複数のデプロイ 依存関係 ...