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2013年6月26日水曜日

OpenShift Origin を Live CDからVMware Player上へインストールする

OpenShiftでぐぐると最初に出てくるのが

“使用”より“構築”で学ぶオープンPaaS「OpenShift」 (1/5)http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1304/25/news014.html

ここにかいてある手順を参考にOpenShift Originをインストールしてみた。

 先に書いておくが、
 
 OpenShift Origin GitHub 
 http://openshift.github.io/
 
 にVMware Playerイメージもあるので、
 インストールが面倒な人はこっちのほうが簡単だと思う。
 (実は、ためしていない)
 Cloud Foundryも用意してくれてたからなあ..


この手順では、BrokerとNodeが同一PC(使ったのは仮想マシンだけど)上に構築される。
もっと簡単に言うと、開発クライアントも実行も全部このマシンで動作する。

DHCP管理下の物理PCでも大丈夫だとおもう。


上記サイトと異なるのは
  • Virtual BoxではなくVMware Playerを使用
  • VMware Playerホスト側はproxy環境下でインターネット接続
の2点のみ。


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1. Live CDのダウンロード

https://openshift.redhat.com/app/download/remix へアクセス
 ダウンロードするにはアカウントを作らないといけないので
 "Create One"を選択し、メールアドレスとパスワードを登録する。
 その後再度上記サイトへアクセスしてログインすると
 ダウンロード開始する。
 ※1.3GBなので、結構時間が掛かる。私の環境で1時間半かかった..

2. 仮想マシン準備

VMware Playerを起動
 「新規仮想マシンの作成(N)」を選択
 「インストーラディスクイメージファイル(M)(iso):」
  ファイルはLive CDのイメージISOファイルパスを指定
 「次へ(N)」

 「Linux(L)」、バージョン「Fedora64ビット」
  LiveCDを使うとFedora16上に構築される
 「次へ(N)」

 仮想マシン名「OpenShift Origin」
 場所は好きなディレクトリで
 「次へ(N)」

 「仮想ディスクを複数のファイルに分割(M)」
 「次へ(N)」

 「ハードウェアカスタマイズ(C)」
 「メモリ」を選択
 この仮想マシンのメモリ「2048MB」
 「プロセッサ」を選択
 プロセッサコアの数(C)「2」
 「閉じる」

 「完了」

3. Live CDを使ってインストール

「OpenShift Origin」を選択
 「仮想マシンの再生(L)」

 「Start Openshift_Origin」でリターン
 ※Fedora16があがり、コンソールとブラウザが立ち上がる

 右上の「Live System User」>「System Settings」
 「Keyboard」

 「Layout Settings」を押す
 「Layouts」タブを選択
 「+」を押す
 「Japanese」を選択し「Add」を押す
 「English(US)」を選択し「-」を押す
 ウィンドウ右上の「X」を押す

 ※コンソールが裏で上がっているのでAlt+Tabなどでスイッチ
 $ xhost +
 $ su
 # liveinst
 ※liveinstコマンドでCDから
  仮想マシンの20GB HDDへ
  インストールを開始する

 ※Generic Installerウィンドウがあがる
 「Japanese」を選択
 「Next」を押す

 「Next」を押す

 「Yes, discard any data」を押す
 ※20GB HDDに何かファイルが残ってても無視する

 Hostname「broker.example.com」
 「Next」を押す

 「Tokyo」を選択
 「Next」を押す

 Root Password「passmaster」
 Confirm「passmaster」
 ※ここでは、ユーザ/パスワードは
  @IT記事のまま使用してます
 「Next」を押す

 「Create Custom Layout」を選択
 「Next」を押す

 ※ここからHDDパーティション構成
 「Hard Drive>sda>Free」を選択し「Create」を押す
 「Standard Partition」を選択し「Create」を押す

 File System Type「BIOS Boot」
 Size(MB)「1」
 「Fixed size」を選択
 「OK」を押す

 「Hard Drive>sda>Free」を選択し「Create」を押す
 「Standard Partition」を選択し「Create」を押す

 Mount Point「/boot」
 File System Type「ext4」
 Size(MB)「500」
 「Fixed size」を選択
 「OK」を押す

 「Hard Drive>sda>Free」を選択し「Create」を押す
 「LVM Physical Volume」を選択し「Create」を押す

 File System Type「physical volume(LVM)」
 「Fill to maximum allowable size」を選択
 「OK」を押す

 「Hard Drive>sda>sda3」を選択し「Create」を押す
 「LVM Volume Group」を選択し「Create」を押す

 Volume Group Name「vg」
 「add」を押す

 Mount Point「/」
 File System Type「ext4」
 Logical Volume Name「lv_root」
 Size(MB)はそのまま
 「OK」を押す

 「OK」を押す

 「Next」を押す

 ※Partitioning Warningsダイアログ
 「Yes」を押す

 ※Format Warningsダイアログ
 「Format」を押す

 ※Confirmダイアログ
 「Write Changes to Disk」を押す

 そのまま「Next」を押す
 ※しばらくかかる

 ※Congraturations, your Generic installation is complete.
 ※ここでCDは刺したまま(まだCD上のバイナリで動作しているので)
 「Reboot」を押しリブート
 ※実PCの場合、ここでCDを抜かないと
  またLiveCDからブートしようとするが、
  VMware Playerの場合はそのまま上がった

 ※GNU GRUB version 1.99
 「Generic Linux, with Linux 3.4.6-1.fc16.x86_64」を選択
 ※そのまま放置でもよい

 ※Fedora16 初期設定ウィザードを完了させる
 ※ホットドッグの絵(Welcome)画面
 「Forward」を押す

 「Forward」を押す

 「Forward」を押す
 ※時刻を治したい人は直す

 Full Name「Shifter」
 Username「shifter」
 「Add to Administrators group」をチェック
 Password「shifter」
 Confirm Password「shifter」
 「Forward」を押す

 ※VMware Playerウィンドウを操作する
 画面左上の「Payer>管理>仮想マシン設定(S)」を選択
 「CD/DVD(IDE)」を選択
 「物理ドライブを使用する」をチェック(自動検出)
 「OK」を押す

 ※OpenShift Origin - VMware Playerダイアログ
 「はい(Y)」を押す

 ※Hardware Profileへ戻る
 「Do not send profile」を選択
 「Finish」を押す
 ※しつこくダイアログが出るがDo not sendでよい
 ※再起動

 「Shifter」をクリック
 パスワード「shifter」でログイン
 ※GNOMEがエラー云々のダイアログが出る
  VMware toolsをインストールして解消させる

 ※VMware Playerウィンドウを操作する
 画面左上の「Payer>管理>VMware Toolsのインストール(T)」を選択

 ※コンソールへ
 $ su
 Password: passmaster
 # cd /tmp
 # tar xvfz /media/VMware\ Tools/VMwareTools-9.2.3-1031360.tar.gz
 ※アーカイブが/tmp以下へ展開される
 # cd vmwafre-tools-distrib
 # ./vmare-install.pl
 ※対話型インストールだが原則「リターン」でよい
 ※もし何度も同じ選択になった場合のみ選択肢を変更する
 ※インストールが終わると
  画面下の「VMware Toolsをインストールしています」という帯が消える

Enterを連発している最中に

The path "" is not a valid path to the 3.4.6-1.fc16.x86_64 kernel headers.

Would you like to change it? [yes]

でループするので、ここだけはnoを選択する。

カーネルヘッダがないので、本来はカーネルの
インストールをしてパス先を用意する必要があるのだけど、
ここではお試しなのでとりあえずスキップさせる。


 # exit
 $ cd
 $ sudo sed -i -e '/gpgkey=/aexclude=ruby \
 > ruby-devel ruby-irb ruby-libs ruby-rdoc' \
 > /etc/yum.repos.d/fedora-updates.repo
 ※上記は1行で書いても良い
 [sudo] password for shifter: shifter
 $ su
 Password: passmaster
 # chkconfig httpd on
 # service httpd start
 # chkconfig stickshift-broker on
 # service stickshift-broker start
 # chkconfig --del livesys
 # chkconfig --del livesys-late
 # chkconfig --del livesys-late-openshift
 # exit
 $ cat ~/.openshift/express.conf
  # SSH key file
  #ssh_key_file = 'libra_id_rsa'
  libra_server=localhost
  # Default rhlogin to use if none is specified
  default_rhlogin=admin
 ※上記のcatは中身の設定確認のみ
 # sudo reboot
 [sudo] password for shifter: shifter
 ※再起動


4. 動作確認

4.1 PHPアプリ"hello"

※ログイン画面
 「Shifter」をクリック
 パスワード「shifter」でログイン
 ※GNOMEがエラー云々のダイアログが出なくなる

 ※コンソール
 $ cd
 $ mkdir workspace
 $ cd workspace
 $ rhc domain create -n hara2 -l admin
 Password: admin
 ※hara2はOpenShiftのドメイン名
  アプリのURLが"http://xxx-hara2.example.com"になる
  xxxはアプリ別に名前をつける
 ※adminはOpenShiftのアカウント名、パスワードもadmin
 ※途中1度聞いてくるので「yes」と入力
 $ rhc app create -a hello -t php-5.3
 Password: admin
 ※helloはOpenShift上のアプリケーション名
  アプリのURLが"http://hello-hara2.example.com"になる
 ※adminはOpenShiftのアカウント名、パスワードもadmin
 ※途中1度聞いてくるので「yes」と入力
 ※これでhelloアプリ(初期画面)が上がっている

 ※ブラウザへ
 URL「http://hello-hara2.example.com」
 ※Welcome To OpenShiftという画面が出れば正常動作

 ※アプリ更新を試す
 ※コンソールへ
 $ cd ~/workspace/hello
 $ sed -i 's/Welcome to OpenShift/Welcome to Hara2 OpenShift/' php/index.php
 $ git commit -am "changed"
 $ git push

 ※再びブラウザへ戻る
 タブ「Welcome to OpenShift」を選択
 再読み込み(URL欄の一番右のアイコンを押す)
 ※Welcome To Hara2 OpenShiftと表示されれば正常動作

4.2 jBossアプリ"hellojboss"

※Eclipse+プラグインをインストールして
  hellojbossアプリを作成してブラウザで表示してみる
  というシナリオ

 ※ブラウザ
 URL「http://www.eclipse.org」を開く
 「Get Start now... Download Eclipse」を押す

 「Eclipse IDE for JavaEE Developers」の「Linux 64Bits」を押す

 「[Japan] Japan Advanced Institute of Science and Technokigy[http]」を押す
 ※上記のサイトではない場合もある

 「Save File」を選択し「OK」を押す
 ※しばらくかかる(~/Downloadsへ格納される)

 ※ダウンロード完了後コンソールへ
 $ mkdir ~/applications
 $ cd ~/applications
 $ tar xvfz ~/Downloads/eclipse-jee-juno-SR2-linux-gtk-x86_64.tar.gz
 ※アーカイブが展開される
  実行する時期によりバージョンがあがり
  ファイル名が変わることがある
 $ cd
 $ mkdir ~/workspace/eclipse
 $ ~/applications/eclipse/eclipse -data ~/workspace/eclipse

 ※Eclipse起動
 メニューバー「Window>Preferences」を選択
 「Generic>Network Connections」を選択
 Active Provider「Manual」
 Proxy entries「HTTP」を選択し「Edit..」を押す
 Proxy設定は省略
 ※出てきた画面に各自の環境に合わせたproxy設定を行う
 「OK」を押す

 メニューバー「Help>Eclipse Marketplace...」を選択
 タブ「Search」のFind「jBoss」を入力し「Go」を押す
 「JBoss Tools(Juno)」の「Install」を押す
 「Next」を押す
 「I accept the terms of the license agreements」を選択
 「Finish」を押す

 ※Security Warningダイアログ
 「OK」を押す

 ※Software Updatesダイアログ
 「Yes」を押す

 ※JBoss Tools Usageダイアログ
 「Yes」を押す
 ※上記のYesは、JBoss Tools teamへ
  統計データを送ることを許可する場合
  各自で変更のこと

 ※ここで@ITの記事ではEGitもインストールするが
  上記のバージョンのEclipseはすでにこの段階で
  EGit2.5(作業時の最新は3.0)が入っていてエラーになる
  このため省略した

 「Welcome」タブの「X」を押して消す

 ※ここからプラグインを使って"jbosshello"アプリを作成
 ※画面中央上部に「JBoss Central」が表示される
 「CreateProject」欄の「OpenShift Application」を押す

 ※New OpenShift Applicationダイアログ
 Username「admin」
 Password「admin」
 「Save password(could trigger secure storage login)」を選択
 「Next>」を押す

 ※Secure Storageダイアログ
 Password「admin」
 Confirm password「admin」
 「OK」を押す

 ※Secure Storageダイアログ(小)
 「Yes」を押す

 ※Password Recoveryダイアログ
 Question1のQuestion「What is your mother's family name?」
 Andwerにあなたの母親の姓を入れる
 Question2のQuestion「What is your pet's name?」
 Andwerにあなたのペットの名前を入れる
 ※もちろん上記は適当に変更して良い
 「OK」を押す

 ※New OpenShift Applicationダイアログ
 Name「hellojboss」
 Type「jbossas-7」
 Embeddedable Cartridges「mysql-5.1」のみチェック
 「Next>」を押す

 ※ターミナルへ
 $ mkdir ~/git
 $ chmod a+rw ~/git

 ※EclipseのNew OpenShift Applicationダイアログへ
 「Next>」を押す

 「Use default location」をチェック
 Location「/home/shifter/git」
 「Finish」を押す

 ※ブラウザへ
 URL「http://hellojboss-hara2.example.com」を開く
 ※Welcome To OpenShift, JBossAS7 Cartridgeと表示されれば
  正常動作している

                          以上
---------------

..Cloud Foundryと比較すると明らかに面倒..つまりこなれてない..
RHELだけでなくUbuntuも取りこんでくれないかな..


よしとりあえずシングル構成はこれでいいから
マルチノード構成どうすれば出来るのか調べよう..
とおもったら、

これからのOpenShiftの話をしよう
http://www.slideshare.net/jacopen/openshift-13407714
を読んだら..

あれ、まだできないのか..
じゃあUbuntu派の私には旨味がほとんどないなあ..
このスライド書いた人、比較記事の人か..


【徹底比較】2大Open Paas、Cloud FoundryとOpenShiftの強み/弱み
http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1206/18/news02.html



なるほどCloud Foundryと比べても1年遅れか..
ただでさえ日本人はVMware好きがおおいしなあ..

たしかにWeb UIもないし。

StickShift Origin Web UI
https://www.openshift.com/forums/openshift/stickshift-origin-web-ui


でもGoogle Trendさまは、OpenShiftのほうが人気だとのたまう..


日本だけにすると、以下のグラフになる。


..バズワードとしても、国内じゃ両方起爆失敗?


ただ、Cloud Foundry、OpenShiftとも
パブリックPaaSとの親和性をうたっているのだけど、
エンタープライズシステム(SOA+BPM/BRM)の基盤としては..
結局チャネル層レベルだけなんだよなあ..

コマーシャルとのチャネルがあまりない企業だと
PaaS自体旨味があんまりない..

さて、どうするか..

p.s.
上記、作業していたのが2013/6/26で、
ちょうどEclipseがJunoからKeplerへ変わる途中で
JavaEE版はJuno、素EclipseがKeplerと微妙なダウンロード状況だったので
Eclipseまわりはごっちゃになってるかもしれません。
ご容赦願います..

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